【管理人コラムVOL.32】「田口クリニック」に感じる、チームの影。

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
試合の中日にあたりますので、今日はコラムをお送りしたいと思います。

今日のテーマは…二軍監督である田口壮監督について。
その手腕から呼ばれ始めた異名「田口クリニック」について、お話ししたいと思います。

■田口クリニックが再生した、岡田貴弘。

まず、田口クリニックの代表的な作品…として挙げられるのは、やはり岡田。
3、4月は打率.167。ホームランは0。
しかし、田口クリニック受診後の成績は、5月.356、ホームラン9本。
そしてこのスワローズ三連戦では4番に座り、ホームラン3本。
すばらしい。本当に素晴らしいとしか言えない変化。

そして、おそらく最大の課題だったタイミングも、昇格してすぐのころこそイマイチだったけれど、一本出てからはフラフラすることがなくなった。
この形を忘れないでいてくれたら、ホンマに30発はクリアできると思います。

■あのコーディエまでも再生した、田口クリニック。

そしてもうひとり、忘れてはならないのが、エリック・コーディエ。
昨日はやられてしまったけれど、3、4月はそれこそお話にならなかった(防御率13.50。クイックをしなかったり、意思疎通も問題があった)ものを、5月はその3、4月分の倍のイニングを投げて、防御率1.50…という状態まで上げてくれたのは本当に大きい。

コーディエが二軍調整中、通訳を介さず田口二軍監督と面談をしたことが、一気にストレスを取り除いて、もう一度野球をできる体勢が整って復活につながったとのこと。
ここでも、田口クリニックが非常に有能だ、ということが言えると思う。

■で、一軍は何をしているんだ?

ただ、田口クリニックが有能だ、と思うと同時に、感じざるを得ない…
それこそ、チームの影がある。
それは、「一軍はマジで何をしているんだ?」ということ。
それこそ、コーディエのケースは一軍の「コミュニケーション」の怠慢でボロボロになっていた可能性大、なわけで。
つまりは、「再生しなければいけない原因」を一軍が作っているように見えるのだ。

ご存知の通り、4月、5月と4番を打っていたモレルが先日のジャイアンツ戦を最後に二軍に落ちた。
3、4月は.230に満たない打率。5月も頭こそ復調気配が見えたが後半で一気に冷えて結局.257。
ゾーンの見極めが全く出来ていない状態まで落ちてしまった。
その不調の間の指導といえば、高橋コーチの「リラックス」北川コーチの「もっと振れ」
こんな対極な指導をしていたのでは、そりゃどうしていいかわからずバッティングの形も崩れるだろう。
(モレルは降格後の二軍戦でマルチを放っており、クリニック再生の予感。)

そしてもうひとり気になるのが駿太。
打率は2割に満たず、先日はセールスポイントの守備でもミスをするなど、かなり深刻な状態。
そんな状態の駿太が取り組んでいるのが、なぜかスイッチヒッター。
左の感覚をよくするため、という名目らしいけど、今のところまったく効果は見られていない。
駿太は秋季キャンプではバットを寝かせた新フォームに取り組んだりして結局やめたりと、非常に方針が迷走しているのも見受けられる。

他にも、出番が少なく、結果も思うように出ていなかったのに一軍にずーーーっといた小田・宮崎も、ある意味一軍の犠牲者だろう。
あんだけ出番なかったら、そりゃー実戦勘も失われてミスも出るわい。

■山崎福也の起用の迷走もいただけない。

で、この迷走は投手陣にも出ている。
中でも顕著なのが山崎福也。

若月とのコンビで6回無失点、1-0で勝利という素晴らしい投球を見せたにも関わらず、次の投球が芳しくなかった(雨の影響も多々あった)だけですぐ二軍。
で、上がってきたと思ったら今度は中継ぎで起用して感覚をつかみきれず、また二軍。
本人もやりにくかったやろう、とどうしても思ってしまう。

一方で、いくら実績が違うとはいえ、まったく内容の芳しくなかった東明はダラダラと一軍に残し、負けを多く重ねてしまった。
正直、彼の再調整をもう少し早くさせて、その間にさちやを先発で使っていればもっとローテの可能性も広がったかもしれないし、もっと言うと、金子の中5日連発なんて愚策を取らずに済んだかもしれないわけでね。

■福良氏の「対話」は、本当に成立しているのか?

で、福良氏も田口氏も、「対話」を大事にしているということをおっしゃっているけれど。
本当に「対話」が出来ているのかどうかは、結果を見れば明らか。

正直、福良氏の「対話」は自分の持っている結論ありきで、対話として成立していないんじゃないかと感じる。
そうじゃなかったら、ナカジの復帰時期に関して大きく見誤ったり、ショートにヘンにこだわったり、こだわりで言えばモレル4番(一般的な)のこだわりなんて、起こり得ないだろうと思う。
采配がとにかく決まらないのも、選手が「素っ頓狂な采配すぎて理解し得ないから」なんじゃないのか?と思う。
(反面、「常識的な」采配をしているときは、選手の動きもいい。特にバント。)

ほんで、先日の伊藤への説教の件も、チームの現状に皆が納得していればファンの反論もあそこまではなかったはず。
采配が結果に結びついていないからこそ、選手に責任を押し付けているように見えたんだと思うしね。

■福良氏、田口氏を見習おう。

私は、福良氏に田口氏を見習ってほしい。
年齢は下かもしれんけど、経験の幅はどう見たって田口氏が優る。
話は聞くだけじゃ意味がない。聴いても、最終的な結論がただの「自分考え」では意味がない。
田口氏は、選手の持ち味を思い出させて、取り戻させているから、選手が持ち味を発揮するようになってきたんだと思うしね。

バファローズのポテンシャルから考えたら、勝率4割がギリギリ、なんておかしいんやで。
一軍首脳陣には、一刻も早く「選手が活きるように」、考え方を改善してほしいと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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「【管理人コラムVOL.32】「田口クリニック」に感じる、チームの影。」への4件のフィードバック

    1. おかぴーさん
      コメントありがとうございます!

      そうなんですよね。監督経験者とは思えないほど影が薄いし…
      あと、監督の暴走のブレーキ役になるのも仕事なハズなのに、それができずにただ「うんうん」言ってるのかな?
      という疑念すら浮かぶ感じはありますよね。

  1. 福良監督の選手の用兵、見極めはとにかく?ですよね。西村ヘッドは日本一の経験者ですからね

    1. おかぴーさん
      コメントありがとうございます!

      正直、あのときもボビーの遺産は大きかったですからね。
      それが証拠に、翌年結構ひどいことになりましたもんね…
      今年はあまり調子よくないですが、セットアッパーとして開花した大谷智久投手の起用法も、西村監督時代はただの便利屋でしたからね。
      見る目もうーーーん、って感じはありますね。

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