【管理人コラムVOL.37】前半戦のバファローズに足りなかった「3つの勇気」とは。

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
後半戦開幕前日にあたりますので、今日はコラムをお送りしたいと思います。

今回は、バファローズが後半戦、将来に繋がる戦いをしていくために必要だと筆者が思うことを、とあるキーワードを元にお話ししていきたいと思います。
そのキーワードとは、ズバリ「勇気」。

■バファローズの前半戦は、もちろん、褒められたものではない。

バファローズの前半の戦いぶりは、誰しも思っているとは思いますが当然、褒められたものではありませんでした。
30勝50敗の借金20、勝率は4割を切っている状態で、むしろ褒めようという方が無理がある、と言われても仕方がないでしょう。

で、こんな成績になってしまっている一番の原因が、「3つの勇気」の欠如だと私は思うんです。
順を追ってお話ししていきます。

■その1.続ける勇気がないなら、最初からやらないでほしかった…ショート・中島宏之。

まず、一番最初に足りなかったと思う「勇気」が、実は中島ショートを徹底する勇気(決めた方針を続ける)だったのではないでしょうか。

そもそもショートをやらせてしまったことは、昨年の様子から見て私は間違いだと思っていましたが、首脳陣はそのような方針ではなかったわけで…。
それなのに、たった数試合でサード・ファーストへ再転向させてしまったことが悪循環に繋がったと感じました。
もちろん、試合に勝つということだけを考えれば英断でしたけど、このことは「ブレる」「判断力に乏しい」という印象を感じさせるには十分すぎたと思います。

もし彼にショートをやらせるのであれば、そこで本気で勝負してもらう準備が必要だったと思います。
身体もバッチリ作ってきてもらって、キャンプからバリバリ動けて「今年は違うぞ!」って姿を見せてもらわなければいけなかったはず。
ところが、中島はオープン戦で守備範囲の狭さを露呈し、たった公式戦4試合でショートに関して、事実上の「クビ」。
もし本当にショートで勝負してほしかったのであれば、この時点で一軍のメンバーから外すなりしないといけなかったと思います。
そうすれば、中島本人へのメッセージにもなって、若手にも刺激になったと思いますしね。

ところが、結局首脳陣が選んだのは、サード・ファーストへの再転向という、昨年と同じ道。
これだったら、最初からそうしておけば…ってやっぱり思ってしまったんですよね。
肝いりでも何でもない案で、大事な「チームの基礎を固める時期」にチームを振り回した責任は本当に重いと思います。

結局、昨年と違いサードやファーストの練習量が少なかった中島は昨年以上に故障がちになり、打撃も去年よりもさらに数字を落としているという現状です。
もちろん、中島の年俸を考えれば「身体づくりくらい本人がとるべき責任…」と思うのは事実ですが、中島にショート以外はやらせないぞ、という首脳陣の「勇気」があれば、もう少し違ったものを中島も見せてくれたんじゃないか、と思います。

■その2.「勝ちパターン」を、「勝ちパターンのみ」で使う勇気。

次に足りなかった勇気が、「勝ちパターン」を文字通り、「勝ってるとき」のみ使う勇気、です。

今年のバファローズは、とにかく「勝てる試合」を落としているのが目立ちます。
で、その直接的な原因は、リリーフがひっくり返されて(勝ち越されて)…というもの。
特に、佐藤達也に関してはその傾向が顕著で、33試合に投げて防御率が5.18と、昨年から調子を落としているとはいえ考えられない数字になっています。
特に、直近の登板5試合では、4試合で失点(うち3試合は複数失点)と、目も当てられない数字になって二軍落ちしています。

ただ、この33試合という数字が、7月は登板1試合のみというところがミソと言いますか…
結局のところ、登板過多が原因で不調に陥ったのではないか?と疑わざるを得ない状況なんですよね。
(本人のキャンプでの投げまくる調整法も、投げ過ぎではないか?と感じることもありますが…)

実は、5月の佐藤達也は調子を取り戻しかけていたんですよね。
8試合連続無失点を続けて、防御率も一時、3.38と、そこそこ見れる数字まで戻していたんです。
ところが、その無失点の間の勝敗は2勝6敗と、報われない投球が続いてしまっていたんですよね。
(これは、首脳陣がなんでもかんでも佐藤達也を登板させていたことの裏づけにもなる。)

人間誰しもそうだと思いますが、自分の働きが結果に結びつかないと、どうしても疲れるじゃないですか。
特に、佐藤達也の場合は「2年連続最優秀中継ぎ」という輝かしい実績があり、彼が投げるときは勝って当たり前だっただけに、より厳しいものがあったんじゃないかと思うんですよね。

で、私が一番危惧しているのが、塚原が同じような道をたどってしまうんじゃないか、ということ。
終盤一イニングで3点差を跳ね返す力なんて、現状のバファローズには「ない」のに、そういう試合で塚原を使ってしまって、いざ重要な「勝ってる試合」で連投疲れが出て打たれたり、故障したり(首痛で戦列を離脱)、ってことがすでに起こってしまっているわけで…
もし、今年中に塚原を潰してしまうようなことがあれば、それこそ来年も優勝やら、っていう話をするのは難しくなってしまうと思います。

だからこそ、後半戦はメリハリのある起用をする勇気を出してほしいと思うんです。
そのことが、結果的に「ビハインド」でピッチャーが育って伸びるきっかけになるかもしれないですしね。

■その3.結果を出した選手を、我慢して使う勇気。

そして、3つめの勇気は、結果を出した選手を我慢して使い続ける勇気。

とにかく、福良氏はこらえ性がないというか…
若手を一軍に上げはするけど数試合、ひどいときはたった1試合たらず(途中で代打を出してしまう)で二軍に送ってしまったり、控えに甘んじさせてしまったり…これでは育つモノも育たないと思うんですよね。
園部の降格の件は田口二軍監督のコラムを読んで納得しましたが、やはり奥浪の起用に関しては「?」が浮かぶんですよね。

6/28の試合を最後に、目立って不調に陥ったわけでもないのに(出塁率.415)、4打席以上の試合は一試合もない。
そりゃー、守備のこととか、細かい部分で我々が知り得ない部分もあるにはあるんでしょうけど、やっぱり「結果を出した試合で試合の早い段階で代打」を送ったりしてしまうのはあり得ないと思います。
彼の場合、セールスポイントは完全に打撃であり、その部分を取り上げてしまったらいいところが消えてしまうわけで。

で、試合の詳細をよくよく見返してみると、どうも福良氏は「若手枠」みたいなモノを作っているというか…
純粋に成績や能力でなく、「若手」という大きなくくりの中でしかやりくりをしていないように見えるんですよね。
その象徴が、奥浪に代打・小島っていう采配。
そりゃー、打力が乏しい人間への代打って意味なら今年の小島は良くなったから理解も出来ますけど、打力が持ち味の人間に出す代打として適切か?って言われたら、どうしても疑問が残ってしまうんですよね。

若手を使うこと自体はいいことですけど、出場機会も成長も中途半端になって、一軍半みたいな若手がどんぐりのように並んでしまうのはプラスにならないと思うんです。
だから、結果を出したらその選手を重点的に使う!結果を出した人間に「多く」出場機会を!

そうすれば一気に伸びる選手も出てくると思いますし、それこそが、平等なんじゃないかと思うんですよね。

■せめて、来年はいけるで!っていうものを見せてほしいと思います。

とにかく、後半戦は、現状負けているからこそ、来年に繋がるように起用をすることが最低限の福良氏の責務だと思います。
育てるという名目はあれど、試合途中の采配がオープン戦化してしまったら、それは一軍の試合としてふさわしい空気じゃないと私は思います。

今年のことは、正直期待をするとしんどいだけになってしまうと思いますので、せめて来年はいけるで!っていうモノを見せてほしいと思います。
頑張れ!バファローズ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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「【管理人コラムVOL.37】前半戦のバファローズに足りなかった「3つの勇気」とは。」への2件のフィードバック

  1. コラム、いつも楽しく読ませていただいております。
    こらえ性がない、という表現、なにかぴったり当てはまります笑
    例えば、代打。代打って、ここぞ、という時に使うものですよね?完全な負け試合ならともかく。他チームならロッテ井口やハムの矢野のような、最低限の事をやってくれるという信頼感のある選手がやる、みたいな。
    今現在のバファローズにそういう選手、いますか?と監督に聞いてみたいものです。いないなら、そういう代打専門を作り上げて欲しいし、チャンスで代打じゃなく、若手だろうが、回ってきた選手にやる気の出る言葉を掛けて打席に送り出して欲しいと思います。
    それだけでも、流れは変わるんじゃないかと思いますが…。

    1. みやじまさん
      コメント&いつもお読みいただきありがとうございます!

      ホント、ただ、漫然と「育成目的で」って答えが返って来そうで怖いんですよね。
      多少は目的意識がないと、どうしても漠然としたチームになってしまいますしね。
      だからこそ、そういうやる気を出させるようにしていってほしいですね!

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