こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
試合の中日（なかび）なので、コラムを書こうかと思います。

今回のテーマは、糸井嘉男外野手です。

■糸井の不調ばかりは、完全に予想外だった。

前回のコラムでも取り上げたが、やはり彼のことは単独で取り上げたいと思う。
糸井嘉男は、それぐらいに重要な、チームのコアとも言える男。

今シーズンの低迷は、正直な話、彼の不調という点がめちゃめちゃ大きい。
このコラム執筆当時の成績は.239 12本 48打点。
おそらく、本人にとっても悪夢のような数字だと思う。

いくら昨シーズンオフ大補強を敢行したといっても、それが機能し切るには、彼が普段通りの働きをすることが前提になっていた。
私自身の戦前の予想でも、中継ぎの勤続疲労、くらいは予想もついたが、糸井の不調ばかりは完全に予想外だった。

■糸井は「走攻守、揃ってナンボ」の選手。

今年からバファローズを応援し始めた方はご存じないかもしれないのでお伝えしておくと、糸井嘉男は昨シーズンのパリーグ首位打者（.331）である。
加えて6年連続の「シーズン打率3割・20盗塁・ゴールデングラブ賞受賞の同時達成」という、史上初の記録の持ち主でもある。
文字通り、日本プロ野球界を代表する外野手である。

↓昨シーズンの本塁打集＆代表的好プレー。

で、この数字（と映像）を見れば、糸井は「走攻守、揃ってナンボ」の選手ということは明らかである。
走攻守を揃えようと思ったら、当然、ケガをしていればそれは実現できないわけだ。
糸井自身が、自分の持ち味を冷静に見つめることができれば、また、首脳陣が糸井の持ち味を冷静に見ていれば、現在出場していること自体がおかしいということが分かるはず。

糸井は、「打ちさえすればいい」というレベルの選手ではない。
DHでの起用なんて、ありえない。
百歩譲って現在打ちまくっていればまだ分かるが、打ってすらいないじゃないか。
もう一度言うが、糸井は「打って、守れて、走れて」ナンボの選手。

しかも、本来DHでチャンスを与えるべき選手が機会損失したり、無理やり守備に就いてミスを重ねている。
（特に竹原やブランコ。中でもブランコは先日の痛恨のフィルダースチョイスを始め、昨日はピッチャーへの返球でエラーという前代未聞のミスを犯している。）
要は、糸井が出場することがチームのプラスになっていないってこと。

■満身創痍で出続けるから、周りの選手の焦りに繋がっているんじゃないか。

先日、日刊スポーツさんにこんな記事が出ていた。
現在の足の状態は「バリ痛い」とのこと。
守備に就いていないということは、肘も同じような状態だろう。

それなのに、そんな状態の糸井本人から前倒しで出場の直訴を首脳陣はなぜ止めないんだ？ってこと。
そりゃぁ、意気を買いたいって気持ちはわかる。
その上、糸井はキャプテン。自分がやらなあかんって気持ちも非常に強いんやと思う。

でも、その満身創痍状態の選手を使い続けることが、周りの選手にも無意識のうちに無理を強いていると私は思う。
今年の異常なチームのケガの連鎖は、糸井を休ませさえしていれば止まったんじゃないか…とさえ思うほど。
本来、試合に出るコンディションでない選手が、「あの糸井さんが頑張ってるから」と、無理やり試合に出なきゃいけないんじゃないかという「強迫観念」に囚われてしまって、トレーナーに素直に不調を訴えられずに、症状が重くなってからやっと言う…みたいな負のスパイラルが存在することは想像に難くない。

すぐ痛い痛い言う選手はたしかに微妙だなと思う。
でも、ケガをおして出場して数字が上がらないのは話にならない。
しかも、それが糸井のような主力であればあるほど「聖域化」する。
こうなってしまったら、もはやデメリットしかない。

■糸井…頼むから、もう休んでほしい。

私は何度だって言う。
糸井、頼むからもう休んでほしい。
数字が上がっているならともかく、数字が出ていない以上、出る意味がない。

正直、あなたが休めば周囲のどっかしら故障を抱えている選手も内心ホッとするんじゃないかと思う。
あなたのキャリアは、こんなことで台無しにしていいものではないと思う。
まだまだ、先がある。

だから、首脳陣も糸井を早く休ませてほしい。
今勝てないなら、せめて来年は勝てるような準備をしよう。
これだけ満身創痍の状態で「休みたい」って言っても、少なくともファンは責めない。
…一刻も早く、決断をしてほしいと思います。

お読みいただきまして、ありがとうございました！

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