【管理人コラムVOL.35】中途半端な「ユーティリティー」より、「軸」を!

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
試合の中日にあたりますので、今日はコラムをお送りしたいと思います。

今日のテーマは…「育成」について、お話ししたいと思います。

■一体、なにがしたいのか。

端的に言うと、バファローズの若手の育成に関して、この言葉に集約される。
というのも、どうにもこうにも、フラフラフラフラしているように見えるからだ。

シーズン当初から先発やら中継ぎやらで起用が安定しない山崎福也を初めとして…
出場機会を増やすためなのか、一年目からもうユーティリティ状態になっている大城…
秋季キャンプからフォーム改造をしてきたが結局モノにならず元に戻すような形になった高木、駿太…
挙句の果てに、「柱」と目していたはずの東明も、先発で調子が上がってきたのに「中継ぎ」待機…

率直に言って、こんな「軸のない形」では選手が育たないと思う。
特に、大城に関してはまだ一年目の、しかも「ドラフト上位指名選手」。
大型ショートとして獲得したはずなのに、もういろいろやらされているという状態。
そりゃー、春のキャンプでは芳しくない守備があったのは確かだけど、一年ぐらいは勝負させてやらないと、「突き抜ける」力はつかないと思う。
もっと言うと、自信をもって送り出した立教の監督も「あぁ…そういう使い方ね」ってどこかで不審に思っても不思議じゃない。

■「ユーティリティー」という名の、「中途半端な選手」。

いまの起用法は、もしかしたら「つぶし」が利くようにという森脇前監督の方針を継承したモノかもしれないけど…
現状、上記のメンバーの現状を見ていると、どうにも「中途半端な選手が増えているだけ」に思えてならない。
ユーティリティープレーヤーは増えども、※軸になれるような選手は、15年シーズン以降、誰も育っていないといっても過言ではないと思う。
※レギュラーで、このポジションで起用するのが当たり前、という選手。

結局のところ、昨年からそうだったけど、首脳陣が補強組を軸にするっていうプランありきで選手を起用してしまって、控えは控えでしかない、という形にしてしまったから、チームを立て直す戦力がおらず、「焼け野原」状態になっているわけである。
(昨年、ブレイクしかかったプリンス・小田の芽は、代行が自ら摘んでしまった。)
昨日ナカジが登録抹消されて、ついに15年の大補強組は、一人残らず一軍から姿を消した。
投打ともに芳しくないという意味では、あの石毛・レオン監督時代以上のチーム状態の悪さだと思う。

■「一人の野球選手として見てくれている。」という、やる気の根源。

話は変わるが、交流戦MVPに輝いたホークスの城所選手はブレイクのきっかけをこのように語っていた。

工藤監督が偏見を持っていないというのも、僕の中では大きい。
新聞の記事などを読んでいると、僕を代走、守備要員じゃなくて一人の野球選手として見てくれている。
やっぱり、やる気は出ますよね。代走や守備固めという枠にくくられると、どうしても意識がそっちにしかいかなくなる。

※記事全文はこちら。
交流戦で打撃絶好調 ソフトB城所を変えた工藤監督の言葉

城所は高卒13年目の31歳。若手ではない年齢だけど、しょうもない思い込みを取り去ったことでここまで大きく能力が開花するという好例。
今では信じられないが、かつて城所は完全に打席では「安パイ」だった選手である。

うちにも、そういう思い込みを取り去ったらうまくいくんちゃうかと思しき選手、いるんちゃうの?と思う。
やっと復帰したプリンスとか堤とか、信頼してセカンドで使ってやれば、もっと伸ばせると思うで。
(西野が最近落ちてきたのは、ライバル不在も大きいと思う)
今年可能性を見せてくれている小島だって、正直ユーティリティとは違うと思うで。
常に自信なさげなのは、コアに出来るポジションを作らせなかった育成上の責任もあるんちゃうのと思う。
一方、いま一番落ち着いて見れる若手の奥浪は、本人の能力面もあるとは思うけどある程度ポジションが固定されている(三塁、一塁)から気持ちが落ち着いているんちゃうの?と思う。

正直、守備のユーティリティ性なんて「メインとサブのふたつ」で十分。
軸になっている選手で、3つも4つも守らされている選手は、いない。
余程遜色なく器用、というケースでないかぎり、3つも4つもやらすな、って思う。
(そういえば、ナカジも3つ守っていたな…)

ほんで、投手にいたってはマルチ起用なんて論外。
よっぽど身体が強い選手以外、ケガのもとにもなるし、なにより調子が維持できない。
軸になる選手で、先発もリリーフもやる人なんか、現代野球にはいない。
(ライオンズの牧田投手も、ムチャな起用の結果、結局歩行が困難なレベルの大ケガをしてしまった。)

■今こそ、もっと競争を!

私は、今こそもっと競争を!と思う。
安達の身体の状態を考えてもずーっと出てるなんてオカシイし、西野だってまだ一年通してってのは未経験。
センターラインは当然固定されてしかるべきではあるけれど、競争がないのはあり得ない。
(センターが駿太以外不安なのも、ユーティリティ的にたまに守る人間ばかりだからでは?)

本来なら、キャンプでもっとしっかりやっていなければいけなかったことだけど、できていないんだから「いま」やるしかない。
いま全くうまくいっていないのに、首脳陣が自らのプランに固執している場合やないと思う。
色眼鏡を外せるチャンスは、いまたくさん転がっているんだから、それこそ本当に「政権を延命」させたいなら、このチャンスを逃してる場合やないと思うで、福良氏。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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「【管理人コラムVOL.35】中途半端な「ユーティリティー」より、「軸」を!」への2件のフィードバック

  1. 全くその通りで、二軍も一軍も同じように悪い状態です。ホークスは二軍もぶっちぎりに強いので向こう数年安泰です。長期的にチームをどう建て直すか、チームの軸から考えて欲しいですね。

    1. おかぴーさん
      コメントありがとうございます!

      ほんと、長い目で見た運営をしないとマズいですよね。
      ユーティリティーを作って穴埋めなんて小手先で勝てるほど、正直そんな甘っちょろい話やないと思いますしね。

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