【管理人コラムVol.25】監督自身に「焦りから来る」怒りはなかったか。~大城滉二、屈辱の二軍落ちに思うこと。

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
久々に、本日はコラムをお送りいたします。

 

今回のテーマは、ドラフト3位入団の期待のショート、大城滉二内野手です。

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■悪夢のような、5イニング…

悪夢。
まさに、そんな言葉がぴったりだった。
グラウンド上で、不安を隠せず、オタオタする大城の姿がそこにはあった。

記録に現れないものも含め、5イニングで4つの失策…
福良監督が怒るのも、無理はなかった。
大城はその場で二軍に落ち、ライバルの鈴木が一軍に呼ばれることとなった。

■ただ、よくよく振り返ってみると…?

まず、誤解のないようにあらかじめお伝えすると、私は今回の二軍落ちの判断は当然のものと思う。
アレだけのエラーをしてしまったら、それこそ投手陣に示しがつかないし、チームの士気にも関わってしまう。

ただ、ふと振り返ってみると、大城が守備でやらかしていたのは、一度や二度ではない。
その前の試合から、一歩目が遅かったり、前に出てほしいところで後ろに下がってしまったり、何より送球面が大きく乱れていた。ハッキリ言うけれど守備でよかったのは紅白戦の最初の試合ぐらいで、後の試合では「オイオイ…」っていうようなムードは常に漂っていた。
しかも、打撃の方でも、その守備での精彩を欠くと共に、結果を求めたような崩れたスイングで、インハイにことごとく苦しみ、三振の山、という状態。

正直な話、もっと早く二軍でも良かったんじゃないか、とさえ思うのである。
落とした判断は妥当だと思う一方で、もっと早く現実を突き付けておけば、こういう「ただの傷」にしかならないかもしれないリスキーな経験をさせずに済んだかもしれないわけで。

■監督自身に「焦りから来る」怒りはなかったか。

もちろん、期待をして大城を使っているのは感じるし、だからこそ監督は怒ったんだろう。
だけど、もしこの怒りの中に「選手が思ったように育っていないこと」への焦りが少しでも含まれているのなら、それはお門違い。

本来であれば、ナカジだってそれこそ「現状、実績がないのと同じ」状態(4年もしっかり守っていないのを実績なんて言ってたら…)なんだから競争させないといけなかったし、縞ちゃん、はらたく、プリンスらに関しては、ハナっからユーティリティーとしてしか見ていないのか、その競争の環に入っているようには見えなかったし 、吉田雄人に関しては、生き残りをかけてっていう姿勢は分かるけど、まだ高卒3年目の焦るような時期でもないときに、本人のコンバート志願をあっさり受諾して「付け焼刃」的に戦力を作ろうとしたって、そんなのすぐに結果に結びつくわけがないだろう。
(それこそ、吉田雄人が本気で外野で追い抜いてやろうって気概があれば、熾烈な競争はあれども追い抜くのは不可能なメンバーではないはず。)

ついでに言うと、いま売り出し中のモレルも、一応出来るって言ってるショートどころか、守備にはほぼ就かせていない。どっかケガしてるのかもしれないけど、 それじゃぁ盗塁なんてしないと思うし、あんだけ打撃絶好調なこともないでしょう。

要は、またしてもこの言葉を使うことになったけれど…
人を責める前に、まず自分の準備は出来ているのか?ってところ。
(この部分に関しては、前任者の森脇氏に大きく劣る。)

■下位だったのに、必死にやっていこうって気概が薄いように映った場面もあった。

突き上げがない。
そういう風に嘆くのは簡単。

でも、そういう突き上げが起こらなかったのは、どこか構想を固めた状態の色眼鏡で選手を見ているから起こったコトじゃないのか、とも思う。
去年結果が出なかったのは、本当に「オーバーペース」で練習していたから、だけか?
キャンプの放送を見ていて、正直な話、下位だったのに必死にやっていこうって気迫が薄かったように映る場面も感じられたのは、いちファンとして不安を感じた。
(ぶっちゃけ、ブランコら助っ人が一番必死に見えた。)

そんなタイミングで、若手に雷を落としたからチームが引き締まるか、って言ったら、それこそそんな甘い話はないんちゃうの、と思う。
実績の色眼鏡で、主力に対して、結果が出なくても「やってくれるでしょう」みたいなことを言っていたら、そこそこ結果を出せている若手メンバーはつまらないだろう。

■結果が出ていないときは、勇気をもってベテランにこそ厳しく。

ブルーウェーブ時代に優勝していたとき、藤井康雄氏(現・ホークスの打撃コーチ)が怒られ役だったと聞く。
「康雄さんでも怒られるんや…」これがチームの雰囲気をピッとさせた、という。
反対に、当時若手だった平井二軍投手コーチは、ピリッとしない登板で当時の仰木監督に怒られるかと思いきや、札束を渡されてコレで気分切り替えて来い、っていう粋な計らいを受けたという。

結果が出ていなければ、ベテランにこそ厳しいことを。
このことを私がしつこくしつこく言っているのは、代行に就任してからずーーーっと、監督がベテランには甘く、若手にだけ強く当たっているように見えるゆえ、ちょっと芽が出そうでもすんでのところで潰してしまっているんじゃないかと感じるから。

ちなみに言うと、私は、ベテランのミスに関しては怒った方がいいと思う。
そういう破たんを起こさないために起用されているのがベテランなのに、そこでスルーしてしまったら、チームの雰囲気が弛むし、そこでベテランが怒られることで、若手も自然と気づくと思うんですよ。
人に言われたから聞くんじゃなくて、自分で気づくからこそ、身に付くわけで。

■今回の件を、大城には見返してほしいと思います。

何はともあれ、今回の件を、大城にはぜひとも見返してほしいと思う。
泥まみれになって必死こいて、大きく成長していってほしいと思う。

そして、首脳陣を思い切り見返してやってほしい。
それぐらいの活躍を、私はもちろんのこと、バファローズファンも期待していると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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