【管理人コラムVol.3】今こそ、伊藤は「脱皮のとき」。

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
試合のちょうど合間になりますので、コラムを書こうと思います。

今回のテーマは、「バファローズ・若き扇の要」伊藤光捕手です。

■「ベンチ」から見守った、2連勝。

先日の二連戦、最高の内容でイーグルスに連勝。
だが、その様子を彼は「ベンチ」で見守っていた。

…伊藤光。
言わずもがな、バファローズの正捕手だ。
日高剛以来、全く正捕手を固定できなかったバファローズにおいて、待望の存在感ある若き司令塔である。

昨年はリーグNo.1の防御率を誇る投手陣を引っ張っていた彼。
ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞し、順風満帆かと思われていた。

…しかし、今年の彼は、非常にもがき苦しんでいる。

■安定感がない、今年の伊藤光。

とにかく、安定感が今年は全くない。
何試合かよかったかと思ったら、ひとたび良くない負け方をするとそれが何試合も続いてしまう。
特に、勝負所での痛い捕逸や、感情的なリードミスが目立っている。
その結果、二軍降格も経験した。

ただ、捕逸に関しては「去年はそう目立たなかった」ところ。
だから、おそらくはチーム状態が精神面に影響しているだけっていうところだと思う。
「勝っている空気」がもっと出てくれば、自然に直ると思う。

■優秀だったけど、去年から「強引さ」は気になっていた。

しかし、リード面に関しては去年からマズい部分が顔を覗かせていた。
そのポイントは、インサイドの使い方。

どうも「強気な攻め=インサイド」っていう思い込みがあるのか、
インサイドで強引に決めに行って痛打を喰らうというシーンをよく目にしていた。
(特に顕著だったのは、昨年ファイターズに在籍していたミランダとの対戦時。岸田やサトタツが痛打されていたシーンをよく覚えている。)

それでも、去年は投手陣の調子が「信じられないほど」よかったからなんとかなったけれど、
このまま来年に突入したら怖いな…と、いうことはずーっと思っていた。

■「もっと攻める投球をしたかった」~バリントンがあぶりだしてしまった、伊藤の弱点。

そして、今年。

この私が感じていた不安をさらに超えて伊藤のリードに「?」が付く場面が増えた。
印象的だったのは、バリントンとの相性の悪さ。
それこそ、新聞記事にも「呼吸が合わない」ということを書かれてしまうくらい、
四球乱発でとても「ピッチング」になっていなかったのだ。

で、このときに伊藤のリードの致命的な弱点に気づいてしまったのである。
そのヒントはバリントンのピッチングスタイルにあった。

バリントンのスタイルは、とにかく「ストライクが欲しい、ゾーンで勝負したい」というモノ。
つまり、ボール球にしたくないっていう意向が明確なピッチャー。
だから、確実にストライクが取れる投球をしたいはずなのである。
(それが、先述の記事での彼の「もっと攻める投球をしたかった」という言葉に表れている。)

それなのに、伊藤はコーナーコーナーに構えていたのだ。
そりゃプロだからたまにはビシッと決まるけど、大半はボール。
その積み重ねが、四球連発だったのだ。

■打たれることを怖がったゆえの「コーナーへの執着」。

今年のバファローズ投手陣の特徴として、つまらない四球で追い込まれているというものがある。
(与四球はライオンズに次いでリーグ2位。)
ライオンズは強力な打線でカバーリング出来ているから現在も3位だけど、
バファローズは残念ながらそのカバーリングが出来ていなかった。
観戦する側からしても、四球を主体とした失点は、やはりムードがシラケてしまう。

だが、伊藤のリードにそれを防ぐような工夫は今のところ見られていない。
むしろ、打たれることを過度に怖がって「コーナー」への執着はよりきつくなっているように思う。
その結果が、四球連発であり、先のライオンズ戦の二日続けての大敗ということだと思う。

■今こそ、伊藤は「脱皮のとき」。

私は、今が伊藤の真価が問われる時期だと思う。
現在、パで最高のピッチャーであるディクソンに加え、
この二連戦では、大好きな西のリード権も取り上げられたわけだ。
悔しくないわけがない、と私は思うわけです。

だからこそ、「変わる」努力をして欲しいと私は思う。
伊藤は常々言っていたはず。「ピッチャーのイイところを引き出すリードを大事にしたい」ってね。
だったら、今やっているような「自分考え」でしかないようなリードから脱皮して、
ピッチャーの調子に応じたリードができるようになる必要があると思う。

私は、伊藤には日高の二の舞になってほしくないのだ。
日高はリードの稚拙さを指摘されてからも、岡田監督の最終年まで、二年以上変わることが出来なかった。
結果、当然のように使われなくなって最終的にはFAで出ていかざるを得なくなってしまった。

■経験を「恐怖」にするんじゃなくて、「強さ」にしてほしいと思う。

私は、正捕手はやはり伊藤だと思っている。
現在、山崎が「打撃以外のすべて」で現状の伊藤を上回っていることは承知の上で。
でもその「打撃」がポイントで、リードさえできれば勝率は「打てる方が上がる」から。

それこそ、去年の9月は伊藤の勝負強さにどれだけ助けられたか…
そして、あの10.2の悔し涙も経験しているわけで…
だからこそ、経験を「恐怖」にするんじゃなくて、「強さ」にしてほしいと思う。

■「やっぱり伊藤やな」と言われる「活躍」を期待してます。

…と、長く書いてきましたが、こういう記事を書こうと思ったきっかけは、
やはり「自称ファン」の心無い中傷が目立ってきていて、それが悔しいと思ったこと。

その一方、「言われても仕方がない部分もある」ことも認めざるを得ないっていう逡巡があったんですよね。
だからこそ、伊藤には見返すような活躍を見せてほしいと思います。
頑張れ!伊藤光!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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