オリックス谷佳知外野手（４２）が１６日、京セラドーム大阪で現役引退会見を行った。終始晴れやかな表情で「１９年もできたのは支えてくれたみなさんのおかげです」と感謝した。８月末、引退は家族にも相談。亮子夫人（４０＝参議院議員）からは「決めるのはパパだから。『パパの思い通りにやればいいよ』と言ってもらいました」と明かした。

　思い出は３つ挙げた。９７年５月のロッテ戦で薮田から放った左翼線適時二塁打のプロ初安打。巨人時代の１０年４月、同い年の木村拓也コーチの追悼試合、広島戦での逆転満塁弾。オールプロで挑みながら銅メダルに終わった０４年アテネ五輪。そして一番の誇りに今なお日本記録の０１年年間最多二塁打（５２本）を挙げた。

　瀬戸山球団本部長は今後について「コーチなど、新しいステップへの道を用意する」と来季入閣を要請したことを明かした。返事を保留している谷は感謝しつつ、「指導者など野球に携わる仕事をしていくことになると思うので、恩返しをしていきたい」と話した。

（ソースは日刊スポーツ）