【管理人コラムVOL.46】伊藤には、キャッチャーとして逆襲してほしい。~伊藤光の「サード起用」に思うこと。

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
今日はお休みなのでコラムを書きたいと思います。

テーマはこの方。

伊藤光「捕手」です。

■私は、伊藤の「サード」には反対。

彼をテーマに選んだ理由は非常にシンプル。
紅白戦でサードの守備位置についた、という記事のリアクションが非常に大きかったから。

と同時に、友人からいただいた写真群の中からこの写真をあえて選んだことからもなんとなく察しが付くかもしれませんが、私は伊藤のサード案には「反対」。正直、オプションとしてもやらせる必要なし、だと思います。今回のコラムではその理由についてお話ししたいと思います。

■伊藤の打力は、あくまで「キャッチャーとして」のストロングポイント。

まず真っ先に思ったのは、福良氏が「活かしたい」と言った、伊藤の打撃レベル。

正直、サードやファーストだと物足りないですよね。
他球団を見回しても、サードのポジションにはマッチ、おかわり君、レアード、村田など…強打者が名を連ねてます。その彼らの打力に及ぶほど、伊藤の打撃がスゴイかと言われたら、全くもって答えはNOだと言わざるを得ないでしょう。

伊藤の打力は、「キャッチャー」として8番を打つならばクラッチヒッターとして怖い存在だな、っていうもの。クリーンアップクラスの打力を期待するのは酷。3割を打っていたり、ホームランを二けたは余裕で打てるぐらいの力ならともかく…現時点でそういう打力は、ないですよね。結局は、大して攻撃力の向上にもつながらないよね、ってこと。

■たかだか「オプション」なのに、守備をかなり練習しなきゃいけない。

続いて、同じように問題になるのが守備のレベル。

高校時代にやったことがあるそうですが、言うてもそのレベル、ですよね。
他のサードのメンバー…小谷野、ナカジ、奥浪、園部…それこそ仮に、奥浪や園部のレベルを超えるのも、ぶっちゃけそこまで簡単な話ではないですよね。彼らはまだまだのレベルとはいえ、プロのサードとしてのトレーニングを複数年積んでいるわけで。

で、伊藤にそのレベルを求めようってなったら、かなりの練習量を割かないといけないですよね。たかが「オプション」のためにそこまでする意味が、あるかと言われたらやっぱり私は疑問。

■結局、キャッチャーとしての練習量が落ちてしまう。

で、前段のポイントとも繋がるんですが、キャッチャーとしての練習量が下がるのが問題。

キャッチャーって、そんな「片手間」で出来るほどラクなポジションちゃいますよね。覚えること、見るべきことなど、やるべきことは全野手で一番多いと言ってもいいでしょう。そんなポジションを担う伊藤に、サードをやっとるヒマなんてあるか?っていう話です。まして、首脳陣は伊藤の「インサイドワーク」の面に問題があると思っているんでしょう?だったら、なおさらキャッチャーとしての練習をさせずにどうするんですか。

しかも、伊藤は去年の契約更改の席でこんな決意表明してました。

今シーズンを振り返ると自分個人としての成績もチームの成績も同じで、不甲斐ない気持ちです。
また対戦相手のデータや情報は勉強できているのですが、チームのピッチャーへの考え、状態など自分のチームのピッチャーを見る事が足りていなかったと感じました。
オフは、技術的なことや、体力面の向上もありますが、よりピッチャーをいかせるように、今年の試合映像を見返し、キャンプに入ってピッチャーと対話できるように、考える時間にも多く費やしたいと思っています。
来年は個人としては最初から最後までキャッチャーとして貢献できるように、チームとしては開幕いいスタートをきれるように、また日本シリーズまで試合を続けることができるチームになれるように頑張っていきたいです。

こういう経緯があるのに、その過程を見ようともせずに、サードなんて…。正直、内心はかなりモチベーション下がってると思うんですよね。伊藤がこのコメント通りのことを実践していれば、必ず配球面が改善していくと私は思いますし、何より「キャッチャー」へのこだわりを非常に感じますよね。だからこそ、その過程でどうなったのかぐらい、「キャッチャー一本」として横一線で、見てあげてもいいんじゃないか、と思うんですよ。

■ライバル・若月のモチベーションにも悪影響。

そしてこの「伊藤サード」は、実は正捕手と目される若月にも悪影響で。

要は、伊藤の地位的にはサードも「やらされてる」わけですから、自動的に若月>伊藤って構図になるじゃないですか。これ、若月のモチベーションを下げると思うんですよ。競い合う、って形が事実上、取れてないわけですから。

一応、ルーキーの飯田は「キャッチャー専任」でやってますが(これは当たりまえ)、キャッチングを見たらグラブが垂れ下がることが多く、まだまだプロのキレに慣れていかなきゃいけないのが実情。到底、正捕手で!と推せるって状態にはないですよね。

ほんで、若月は若月で、今年の実戦を見ると結構ポロポロやっとるな、と思うんです。
これはもしや、どっかのケガなのかそれとも「スキ」なのかは分かりませんが、事実としてそういうものが出ているのだから「正捕手確定」ってのは、今年に関して言えばまだ早いんじゃないか、と思ってしまうんですよ。

■伊藤の地位は、少なくとも「第二捕手」以上。

で、上記の点を総合すると…伊藤の地位は少なくとも「第二捕手以上」なのは間違いないと思うわけです。(飯田はもちろん頑張ってはいると思いますが、あのキャッチングは怖いです。トライも全体的に「もう一声!」って感じは否めないですし、山崎も二軍でコーチング的な役割を担っている以上、一軍に呼ばれる機会は少なくなるように思います)

だったら、サードをやらせているヒマなんてないでしょう。若月になんかあったときにカバーしなければならない捕手が練習不足やらコミュニケーション不足を露呈したら目も当てられないでしょうに。というか、内野をやってる人間にサードをやらせれば十分。もっと言うと、捕手である伊藤のコンバート案は、内野手のモチベーションも下げますよね。あぁ信頼されてないんだな、って思うだけでね。

■伊藤には、キャッチャーとして逆襲してほしい。

で、もちろんこういう起用に至った経緯は、伊藤がふがいない成績を二年も続けてしまって、なおかつその間に若月が大きく成長したっていう点は大きいです。

だけど、それでも「選手が取り組んできたこと」について観てもらえる、っていう環境が整うことなく、やってきたことが活かされる場がない、ってなってしまうのはあまりにもモチベーションが下がるでしょう。で、こういう状態を他の選手も見ているでしょうから、連鎖的にモチベーションが下がってしまうんじゃないか(努力しても起用でフイになるって思っても不思議はない)と思うんですよ。

だからこそ、私は伊藤にはキャッチャー一本で、少なくとも今年は勝負させたってほしいと思うんです。そうやって伊藤自身がやってきたことを見せる機会を「立場を揃え」作ってやれば、「やれば見てもらえる」という形でチームの士気を上げることにも繋がっていくんじゃないかと思うんですよね。

選手会長の任期を終え、ひとつ肩の荷がおりた伊藤光。
私はそんな彼の「キャッチャーとしての」逆襲に、期待したいと思うんです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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「【管理人コラムVOL.46】伊藤には、キャッチャーとして逆襲してほしい。~伊藤光の「サード起用」に思うこと。」への15件のフィードバック

  1. 皆さん伊藤のサードには反対意見が多いです。私もその一人です。
    近年は不甲斐ないとは言え、片手間に他ポジションをやらせるべき選手では無いと思います。タイトルホルダーですしね。
    若月も成長しているとは言え、まだ1年しか結果を残していませんよね。今年も同じような結果を出すとは限りませんし、下手すりゃ悪くなる可能性もあります。
    ルーキーの飯田より格下に位置付ける理由もわかりません。失礼ですが、第3クールに入っているのにまだポロポロしている位ですよ?実戦やれば大丈夫、なんて考えてるなら甘いと思います。
    若月を正捕手に据えたい思惑が見える、なんて言われても仕方ないのでは。捕手としては気に食わないけど手放すのは勿体ない、と考えてるみたいだと言われています。

    1. ゆうさん
      コメントありがとうございます!

      確かに、リード面を考えると明らかに若月に分があるな、とは思いますがそれは一応、去年の話ですしね。
      必死にやっていたからこその、アレだけ力が出た、って形だと思いますしね。
      伊藤に他ポジションをやらせてしまったら、それこそ若月にレギュラー確約してるようなもんで、若月のレベルが落ちても不思議ではないですよね。

      なんせ、一番マズいのが、結果として飯田より「下」みたいな扱いになっていることですよね。
      いくらなんでも、特徴把握とかその他もろもろを考えても、伊藤が飯田に負けている要素は今のところ、ないと思うんですよね。

      伊藤の守備面がここ二年間まずかったのは間違いないし、その修正もなかなかできなかったのも事実ですけど、それでも今までの累積をパーにしてまでゼロから何かするなんて、あまりにも非効率かつ、失礼だと思いますね。

  2. 過激な事を言っていたようですが、若月や飯田が嫌いな訳ではありません。
    ただ、首脳陣の良く分からない考えのせいで、只でさえ強い若月への風当たりが更に強くなっており、チームが低迷したら確実に槍玉に上げられるのは目に見えています。現に、お気に入りは良いねぇと言われており、悲しいです。
    何かの番組で、遅くまで残って捕手の練習をしているのは伊藤、と言われていたので、その姿を見ているのであれば普通はキャッチャーやらせますよね。
    本当に取り組む姿勢を見ているのか疑問でした。あと、紅白戦で若月が本塁にキャッチャーマスクを置いている姿を見て(たまたまかも知れませんが)、それを注意しないのも不思議でした。

    長々と貴重なスペースを使わせて頂き、ありがとうございました。

    1. ゆうさん
      コメントありがとうございます!

      もちろん、意図、理解しております。
      若月にも風当たりが…ってなると、伊藤がイカンようになったときと同じ繰り返しになりますしね。それだけは避けたい。だからこそ、特に若月にはマジで「伊藤と競ったうえで」今年、結果を必ず出してほしいんですよ。
      飯田も、とりあえず見る、ってぐらいの形で一軍に上げたのかと思いきや…ですからね。彼はもっと二軍で球を受けまくってきた方がいいように思います。よほどのことがなければ、バリバリって形にはまだ見えないのは事実だと思いますしね。

      こちらこそ、配慮いただきありがとうございます。

  3. リードは元から持ってる素質なので勉強してどうなるのかという点は疑問ですが(伊藤は開幕のころとか春先は良いリードはしてるがパニックになったら素質があるとは言えないからボロが出てくる)

    というのは置いといてこの記事は賛成ですね。
    今年だけ限定でラストチャンスをやってもいいのでは。今年若月が完全にレギュラーになったら違う方向を模索する。
    ラストチャンスと区切りをつければもしかしたら一皮も二皮も剥けるかもしれませんしね。
    それでダメなら完全に諦めもつき次の方向にも頑張って取り組めるでしょうし。

    とにかく中途半端が一番いかん。

    1. あかさたなさん
      コメントありがとうございます!

      確かに、あの14年でさえ「後半の伊藤のリード」は大ケガするチョイスで結構躓いていたのに、その辺りで古久保氏なりが言ってあげてほしかったですね…(森脇氏はサトタツにスライダーで勝負させた点についてなど、苦言を呈したりしていたそうですが)
      で、結果的に鈴木氏がコーチになってから「基礎がまったくない感じ」ってなことを言われる始末でしたからね(日高の育成に失敗した直後の「方針不明瞭期」にプロ入ってすぐの時期を過ごしたのが痛い…)

      ほんと、そういう意味で尻に火が付くかもしれませんからね。そしたら人間、バッと目覚めることもありますしね。
      当たりまえですが、今の時点では伊藤が「負けた」なんて、思っているわけがないと思いますし。

  4. 大城もセンターをやっていた時に、本来はショートをやりたい、って言っていたようです。
    納得していなさそうって状態がまずいと思います。首脳陣の都合で色々やらせると、その場凌ぎの付け焼き刃となり、出て行かれたりした時にも解決していなくて更に深刻に…ってケースが他球団でも見受けられています。出て行く理由にもなりますからね。

    1. ゆうさん
      コメントありがとうございます!

      まさに、そこも心配なんですよ。ユーティリティって、人によってはモチベーションガクンと下がりますからね。
      特に、大城の場合は鳴り物入りでしたし、正直「えっ…」って思った部分はあると思いますね。
      なんせ、大事にされてる感覚が薄くなって愛着がわき切らず、出ていかれてしまう原因にもなっていきますよね…

  5. 全く無意味なキャンプになりますよね。福良監督の用兵、人身掌握があまりにも拙いです

    1. おかぴーさん
      コメントありがとうございます!

      ほんま、なんでなんやろう…って思いますよね。あれだけ人望があるのが余計にダメな方向に向いてる気が…

    1. ゆうだいさん
      コメントありがとうございます!

      ほんま、出ていかれても文句言えない状態ですよね…

  6. 紅白戦を見ていましたが、怪我なのか若月はポロポロこぼすし送球が不安定です。
    あの姿を見ているのなら、一番手として当確、の発想がおかしい気がします。
    リードさえ良ければ守備は関係無い訳無いですよね?

    1. ゆうさん
      コメントありがとうございます!

      ポロポロくんは困りますよね…。結局、配球がよくてもポロポロくんになってしまうとだんだん信頼感が落ちて投げ切ってくれなくなりますからね。
      ただ、うちの生え抜きは、みんなポロポロくんですからね…キャッチングなら先日引退した新垣のスライダーに鍛えられた山崎が一番かなと思っていますが…

      なんせ、リードに影響する技術面のことですから、そこはもっとシビアでいいと思いますね。
      配球をするための準備段階の話ですもんね。

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