【管理人コラムVol.15】「優勝」を寝言にしないために。~福良監督に必要な、「三つの変化」とは?

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
本日はコラムをお送りいたします。

今回のテーマは、福良淳一「新監督」です。

■優勝?…それは現段階では完全に寝言。

「今年はけが人も多かったが大事な場面のミスが目立った。攻守ともプレーの正確性を高めていく。スキのない野球を目指す。こんなに悔しいシーズンはない。来年は必ず優勝したい」

このように語ったのは、就任会見での福良新監督。
優勝?…率直に言うと、現段階でそれに言及することは完全に「寝言」の域である。

チームはおそらく今年5位でフィニッシュということになるだろうが、現在の借金は20。
イーグルスのお家騒動がなければ、というか普通のシーズンだったら当然、最下位でも不思議ではない数字だ。

…私は、ぶっちゃけた話、今でも福良氏の就任には反対である。
というのも、今年もうまくやっていれば3位、少なくとも4位争いは可能だったはずだからだ。
7月の好成績(貯金4)を、8月だけで借金9と台無しにしてしまった原因に、采配と言う面が非常に大きくウェイトを占めていたのは、バファローズファンであればご存知だと思う。

もっと言うと、優勝するために一番変わらなければいけないのは、実は選手ではなく、福良新監督だと私は考えている。
今から、その「具体的に変わらなければならない点」を三点、上げていきたいと思う。

■その1 ミスに厳しいはずなのに、慢性的な不振には超が付くほど甘いところ。

実は、代行が就任したてのときは先述の通り、好成績をあげていた。
若手を見出して、チームの空気が入れ替わり、おっ、もしやコレは…と思える状態になりかかっていた。
ライオンズが13連敗という大失速をしたこともあり、マジな話、8月に入るぐらいのころは、3位も可能圏に入っていた。

ところが、だ。
この辺りから代行の監督としての技量に、疑問符がつくようになっていく。

その「疑問符」の代表格が、8/14の試合でバント失敗&けん制死というミスをした岩崎を戦犯扱いしたこと。
たしかに、ミスはミスだったが、この試合ではタイムリーも放っており、それまでの貢献(その試合までの打率は.297)を考えたら、たまには出るよそんなミス、で普通に考えたらOKなところ。

この戦犯扱い以降、岩崎は調子を落としてしまったが、それでも打率は.260だった。
二軍降格前の試合ではヒットも打っていた。
戦力構成的にも、内外野両方できる岩崎は、もはやいないと困るレベルだったのに、二軍降格。
その成れの果てが、9/20のはらたくセンター事件なのにね。
こういうのが士気のダウンに繋がって、ミスが出るわけで。

というか、その試合に限らず、私は慢性的に打っていなかったDH・一塁に居座る人間が主な敗因だと考えていたので、「おい、合計9.5億の三人には何も無しか?」って感じたよね。

糸井は月後半で盛り返して.293だったがほとんどDH(コチラでもお話ししたが、糸井は守れてナンボだと思っている)、ナカジは7月以降月間.250すら一度も超えていない上に守備でも拙守連発(当然、コレはミス)、ましてブランコに至っては.200を越えた月すら二か月しかない(言うまでもなく拙守)のに、彼らに厳しく言ってるのなんか、ぜーーーんぜん見たことない。

今年よく頑張ってくれた塚原に対してもそうだ。
馬車馬のごとき働きで投げまくり、正直、疲れは相当なもんだったと思う。
現在、防御率は3.30。これでもだいぶ落ちたってぐらいの数字である。
ホント、労われて当たり前の数字である。

それなのに、8/23の東京ドームでレアードに被弾後、「毎回、同じ失敗」と冷たくあしらって二軍行き。
こんなの、40試合を超えて登板しているピッチャーに言うことか?
それなら、吉田一将はどうなるんだ?私が見る限り、彼こそ同じ失敗を繰り返していると思うが。

こういう「筋の通らない行動」をとっていては、選手が立場上口ではハイハイ言ったとしても、行動は伴ってくるはずもない。

■その2 極端すぎる「左右病」を直せ!

八月、流れを失った大きな原因のひとつに、小田の持っていた強力な流れを活かせなかったことが挙げられる。
そりゃぁ、他に使うべき根拠があるメンバーがいれば別だけど、八月の月間打率が.314(これでもだいぶ落ちた)という数字を持っていてそこそこ守備もできるようになっていた以上、毎試合スタメンじゃない方がおかしい。

それなのに、左腕が出てきたらスタメンじゃなくなったり、代打を出されたり…
しかも、出てくる代打(もしくはスタメン)は多くの場合、「もう若手と呼んではいけない年齢で、なおかつ規定打席経験者」の川端。
その上、川端の対左の打率は.222。(右は.234)
現状を見れば左殺しでもなんでもないのに、出す意味が分からないよ、ホントに。
実績があるんだから、調子が上がってもいないのに、若手と並べて使うのはなおさら失礼だと思うのよね。

極め付けは、小田が再昇格後(そもそも、二軍に落ちたことすらおかしいと思っているのだが)の猛打賞の翌日。
左腕の菊池雄星がスターターだったというだけで、小田をスタメンから外したこと。
こういう愚かなことをやめなければ、選手はモチベーションを発揮しにくくて仕方がないだろう。

■その3 極端すぎる選手の「ひいき」をやめろ!

コレは言わずもがなだが、小島・吉田一将のこと。
その1とも絡んでくるが、今年の小島・吉田はミスしてもミスしてもチャンスがある。

小島は、代打で出てきてはほとんど三振(足も活きないから本当に腹が立つ)、走れば盗塁死(成功率はたったの.500)、それでも厳しくされずに一軍に置き続けるから、ファンからの壮絶なヤジが飛ぶ。
事実、森脇前監督にとどめを刺したこのプレーは、この一回でも許されないはずのミス。

結果、萎縮も委縮状態で、成績も残らない(打率はたったの.170。一塁の守備固めでも、球際の弱さが目立つ。)
それでも、その分取り返してくれてる面が多くあるならまだしも、小島は例の8/7、8/8連続ヒーローくらいで、他は特に見どころナシ。

ほんと、内外野をこなす左打者と言う意味で近しい立場の岩崎と比べて、小島が優位に立つ可能性なんて、本来であれば微塵もない。
(小島が武器とする脚の指標・盗塁成功率でさえ、岩崎が.667と上回っている。)
私は、福良監督は数字が分からんのやとしか思えない。

吉田にしたってそう。
当初(八月頭ぐらい)はそれなりの内容があったのに勝てなかったから擁護も出来たが、4敗目を喫したファイターズ戦以降、内容面も評価出来た試合は9/15のファイターズ戦ぐらいで、あとの試合は全て「決め球が甘く、痛打。以上」という同じミスを繰り返している。
なのに、吉田は一時期であっても大切な七回の男として投げ、塚原は二軍。

言ってることとやってることが全然違う。
だから、選手の指摘に対して、不信感しかないんだよね。

■自分はやれることをやっていると思っているから、アレだけ選手を責めるんだと思う。

私は、この三つ(他にもコンディショニングの面など、あげればキリがないほどある)が変わらない限り、優勝はまず間違いなくないと思う。
で、正直な話、よほどのことがない限り、変わらないと思う。
ヘッドとしての実績がそこそこあっての現在。
自分はやれることをやっていると思っているから、アレだけ選手を責めるんだと思うしね。

そもそも、代行が監督になるために課せられていたハードルは、このようなモノだった。
どう都合よく解釈しても、そのハードルの達成率は0%なのは明白。
それなのに采配を評価?そんなバカなとしか言いようがない。
イーグルスの監督になった梨田氏など、新監督候補の声は完全に漏れていたじゃないか。

■結果で、批判の声は黙らせてほしい。

で、私はこういう声を裏切ってほしいと思う。
私は森脇前監督退任時の連載コラムでもお話ししたが、 よもや、ということにうっすらながらも期待がある。

森脇氏になくて福良新監督にあるもの。
それは、レギュラーとしての実績。
だからこそ、奇妙な采配じゃなく、オーソドックスに、真っ直ぐ数字を見つめ、一貫性を持たせることができれば、結果は出ると思う。
そして、自前の首脳陣に切り替えたら、ひょっとしたら采配がやりやすくなって変わってくるのかもしれない。

正式に監督になったからには、意識を変えて、眼の色変えてやっていただきたいと思う。
選手は、今年もよく頑張っていた。
監督が去年と違うってところを見せれば、自ずと結果は付いてくると私は思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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