こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
試合の中日（なかび）なので、コラムを書こうかと思います。

今回のテーマは、トニ・ブランコ内野手です。

■まさか、「ここまで論外の成績になろうとは…」

彼もまた、糸井嘉男の不調と並んで「予想外」だった要素のひとつ。
いや、予想外と言ってしまうとウソをはらむ部分もある。

「ここまで論外の成績になろうとは…」

これがより正確な表現かと思う。
正直、前年度も度重なる肉離れで出場試合数は85試合にとどまっているため、ウェイトダウンなどの自己管理に目が向くかどうかで、成績が大きく変わると思っていた。

で、そのことを踏まえた上で私が予想した大まかな数字が…
.275、20本、65打点。くらい。
この数字で「なんや、ブランコ期待外れやったな…」って言われる。
こういう流れを予想していた。

■「来日一年目の外国人選手が、日本の野球に馴染もうとしなかったとき」レベル。

ところが、フタを開けてみたら、またも度重なる肉離れ・膝のケガもあり出場数は39試合。
8/31現在の成績は、.169、6本、16打点。
これはもう、予想しえなかったと言っても過言ではないと思う。
（この数字は、「来日一年目の外国人選手が、日本の野球に馴染もうとしなかったとき」レベルの数字である。）

トニ・ブランコは、それこそセリーグを代表する最強スラッガーのひとり。
爆発的なヘッドスピードから繰り出される「豪快過ぎるホームラン」と、崩れないスイングの「型」をしっかり持った、超ド級の選手である。

↓ブランコが「実績のある選手」ということを信じられない方のために…

↓個人的に一番好きなホームラン。中日時代。

では、なぜに今年はこんな数字になってしまったのか。
私は興味深いひとつのデータを発見した。

■今年（昨年）と、首位打者・打点王を取ったシーズンの最大の違いとは？

今年のブランコを見ていて、直感的に感づいたことがあった。
それは、「打っているのは変化球ばかりではないか？」ということ。
直球（特に強いストレート）は、ほぼ完全に詰まっている…と感じていたのだ。

↓今年、強い直球をホームランにしたのは、たぶんこれだけ。（西山秀二の解説が非常に気分悪いので閲覧注意。）

で、こちらのサイトで確認したところ…
2015年の「球種別安打割合・ストレート」を見たところ…わずかに.170。（昨年は.193）
首位打者・打点王を取った2013年は、.321。
この差は非常に大きい。

ストレートは最もコントロールミスをしにくい球種。
打てなければ、打ち取られる確率が格段に上がってしまうのも必然。

強い球を投げていれば、勝手に詰まってくれる。
そう思われることを嫌ったブランコは、さらに力み倒す。
結果、仕上がりの悪いボディにさらに負担がかかる。
…その集大成のケガが、「見逃し肉離れ」 というわけである。
この時点で、私は今年のブランコの復調を半ば諦めた。

それでも、二軍に落ちた後、身体のキレを戻してくれるかな…
と思ったら、まったく戻っていなかった。
ここで、私は今年のブランコの復調を完全に諦めた。

■ブランコが基本線「来年もバファローズの一員」だという事実。

さらにショッキングな事実がある。
それは、ブランコが基本線「来年もバファローズの一員」 だということ。
2年契約・年俸2億5,000万という契約内容だからね。

私は、ぶっちゃけ違約金を払ってでも手放してほしいほどだと思っているが、さすがにそんなことをしていては今後の選手獲得にも響いてしまうだろうから、ブランコの来年の本領発揮に期待したいところでもある。

そのためにも、ブランコ本人もうすうす感づいているであろうシェイプアップに励んでもらって、下半身主導のスムーズなスイングができる身体を取り戻してほしい。
本来の力がこんなもんじゃないことは、全プロ野球ファンが知っていることだ。

■来年（というか今からでも）は、「自分のボディ」と真摯に向き合ってほしい。

私は、ブランコの「契約最終年の火事場のバカ力」に期待している。
というか、そこで火がつかなきゃ、男とちゃうで。

来年（というか今からでも）はもう一度、1からではなく、0から這い上がる気持ちで真摯に野球もとい、「自分のボディ」と向き合ってほしいと思います。
がんばれ、トニ・ブランコ！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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