オリックスの西が登板６試合目にしてようやく今季初勝利を挙げた。

　自身の開幕戦となった３月３１日のソフトバンク戦、７失点を喫して敗戦投手となった西はその後も波に乗れず、白星を手にできないでいた。その悪い流れに追い討ちをかけるかのように顔面のけいれんで４月下旬には登板回避。

　そのアクシデントから復帰した３日のソフトバンク戦でも西は６回無失点と好投しながらも、打線とのかみ合いが悪く、勝利から見放された。

　「勝ててはいなかったが、いつかは勝てるだろう」。その気持ちで上がったこの日のマウンドで西はひたすらに力強く腕を振り続け、日本ハム打線から凡打の山を築くと、味方も１３安打６得点と援護を見せた。

　７回を投げ切り５安打１失点。森脇監督も「よく耐えた」と称えるその投球で西はついに昨年８月１日以来となる白星を手にした。お立ち台へ上がり、マイクを向けられた右腕は「うれしい気持ちです」とひと言。陳腐なその言葉がなぜかファンの心に響いた。

（ソースはスポニチアネックス）