ディクソンの故障からの復帰戦。
彼は状態は100%と言っていたが、先日のプロアマ交流戦では4回2失点。
当然ながら、過度な期待は禁物だったかなと思う。

今日は正直、いい時に比べるとボールが弱かったかなと思う。
（だから、山崎は割と角に構えていたのかな、と感じた。）
本格的な復調は、もう少し先の話、かもしれない。

ただ、先週の段階でもこういうピッチングになる可能性は予見している必要があったと思う。
そのためにも、「リリーフがフル稼働できる体制」をできる限り整えておかなければならなかった。
もし、今日もディクソンが7回ぐらいまで快投していたとしたら、平野・サトタツは純粋な三連投。
現状の彼らのコンディションを鑑みて、理想的な働きをする可能性は低いと言わざるを得ない。
昨日やおとといの「先発余裕ぶっこきリレー」に、「復帰したてリスク」を回避する先見性があったかといわれたら、疑問。

■5回のディクソンを継いだ海田には、何があっても投げ切らせないといけなかった。

で、こういう「方程式スタンバイ」に不安がある試合で、なおかつ先発の出来が思ったよりよろしくなかった試合って、中継ぎのピッチングは荒れやすくなるもの。
「オレが抑えなきゃいけない」っていう力みを生みやすいのでね。
おそらく、5回表のディクソンの後を継いだ海田の荒れたピッチングはそれに起因するものだと思う。

で、本来であればここまで予見して、少し打たれたりして点差が開いたとしても、海田にはそのイニングを投げ切ってもらわなければいけなかったと思う。
そうじゃないと、「しっかりイニング終わりまで投げ切る」って感覚が身に付ききらないと思う。
（もっというと、今週の試合はまだ続くわけで…無駄な起用は避けてほしいところ。）

結局、イニング途中で3人目のマエストリを投入して抑えはしたけれど、後の祭り。
こんな起用の仕方では、ピッチャーが自信を失って終わってしまう。
（マエストリ以降のメンバー、古川、白仁田はよかったですけどね。）

■ブランコ…DHに入った以上、もう後がないで。

ただ、今まで述べた内容より何より、打線が本当に最悪の出来だった。
ディクソンは復帰戦だから打線が引っ張って楽に投げさせてあげなきゃいけないのに…情けない限り。
駿太のマルチ以外は、単打の羅列。点が入るわけがない。

で、糸井が守備に就いた（つまりDHが空いた）以上、もうブランコは言い訳できんで。
正直、本来の位置に入っても結果が出なかったのは本当にまずいと思う。
これなら、数字上現状のブランコを上回れそうなメンバー（カラバイヨ・鉄平・坂口など）を下から上げて使う方が、よっぽど諦めていない姿勢が感じられると思うんだけどね。
（糸井の守備は、ファインプレーもあり、いい姿勢が見られたと思います。）

■代行、あなたの「采配のツボ」は本当に分かりにくい。

最後に最も気になった点を挙げて締めとします。

代行、あなたの采配のツボは本当に分かりにくいよ。
インタビューでもあれだけモソモソ喋っている状態。
起用などに対して、丁寧な筋の通った分かりやすい説明が為されているんだろうか、とはなはだ疑問に感じてしまう。

点をすでに失ってしまった以上、そんな焦るような場面でもないのに、海田を回の途中で下ろしたり、調子が落ちてきたとはいえまだ.328もある小田に2打席で代打を出してしまったり（打率1割台のはらたくより先なんて、ありえない！）…これじゃぁ、選手もやりにくいやろ。
で、挙句の果てに最後の最後に「何も事が起こりそうにないタイミング」で代打攻勢…ちぐはぐもいいところ。

この試合は、いろいろな意味で「痛い」一戦になったと思います。
何とか気持ちを切り替えて、明日の試合に臨んで欲しいところですが…
明日のオリックスバファローズ最新ニュースもお楽しみに！