オリックスが反攻への切り札として、谷佳知外野手（４２）の１軍昇格を検討していることが１１日、分かった。この日、坂口、川端の野手２人の出場選手登録を抹消。代わって今日１２日楽天戦（京セラドーム大阪）の先発近藤と鉄平を登録する。さらに打撃技術と精神的支柱の両面で、プロ１９年目のベテラン打者の昇格を検討課題に挙げた。

　チーム関係者は「しっかり守れるようになれば（出場選手登録の）候補にあがってくる」と明かした。谷はここまでウエスタン・リーグ１４試合に出場し、打率２割１分１厘、３打点。まだ数字上で目立ったものはないが、今月は２日ソフトバンク戦、５日広島戦で「１番右翼」に入り、安打を記録。８日阪神戦では指名打者で４番に座り、３打数１安打だった。

　坂口、川端と外野手に故障が相次ぎ、首脳陣はまず同リーグで打率３割７分１厘と打撃好調の鉄平の登録を決断。ただ糸井が体調不良で１０日日本ハム戦を欠場するなど、１軍主力も不安を抱える。投手ではエース金子、比嘉が２軍で調整中だが、野手では低迷脱出への最後の切り札として、２０００安打まで残り７７本に迫ったベテランの打撃技術、存在感に期待する。

（ソースは日刊スポーツ）