【管理人コラムVOL.43】「助っ人」から、バファローズの改善点を掘り下げる。

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュース管理人のHALです。
フェニックスリーグが中止になりまくったりしているので、今日は久々にコラムをお送りしたいと思います。

今日のテーマは、リクエストをいただいたものでお送りします。
テーマは「首脳陣、助っ人、フロントなどの失敗」について、それぞれ書いてほしい…
とのことなんですが、これらの失敗は一本の線で繋がるなー、と思ったので、それをコラムにしたいと思います。

■どういう理由で、成績が残らなかったのか。

上記の三つは、今年の敗因として最も取りざたされているもの。
確かに、私もこの3つが占める「敗因」としてのウェイトは相当に重いものだと思っています。

ただ、成績が残ってないから、という理由だけでこの問題を片づけてしまうと、おそらくずーっとこの先も変わらないと思うんですよね。
つまりは、どういう理由で成績が残らなかったのか、ってところを掘り下げていかないと、ってことが必要だと思うんです。
掘り下げる、ということで、まずは「表層」の部分から考えてみたいと思います。

■気持ちがボロボロだった、助っ人たち。

まずは「助っ人」ですよね。
今年の助っ人は、ディクソン以外(というか、ディクソンも今年がワーストの成績)は正直、許されざる成績なのは間違いないでしょう。

ブレント・モレル .244 8本 38点
ブライアン・ボグセビック .187 3本 18点
トニ・ブランコ .218 3本 18点
マット・クラーク .172 2本 4点
エリック・コーディエ 0勝2敗2S 7.30
パット・ミッシュ 0勝1敗 8.44

さすがにこれではね…
モレルはまだ「比べると」マシではありますけど、それでもアベレージ、本塁打ともに低調なのは間違いなく、これなら前年解雇したカラバイヨ(本塁打は12本)を残しておいた方がまだマシだった、ってことになってしまうわけで。

で、こんな成績になってしまった原因は、もちろん「本人の能力」という部分を外すことはできないんですけど、このメンバー全員に言えることは、「気持ち」のかみ合わせが非常に悪かった、ということ。
モレルは例の発言をはじめとして、たびたび「無気力」と取られても仕方のない見逃し三振を繰り返してましたし、ボギーは同じパターン(インサイド起こし→外変化球)で仕留められてカリカリした様子を見せてましたし、ブランコは体型管理、クラークはツイ廃、コーディエはクイックなどの日本野球に馴染めず、ミッシュはデビューボークと、明らかに本来の実力を発揮しようがないほど「気持ち」がボロボロだったなぁと感じたわけです。

では、その「助っ人」を操縦する方はどうだったか。
次段では「首脳陣」について触れていこうと思います。

■全体を通じて、指導力・采配力不足としか言いようのない首脳陣。

今更言うまでもないですけど、今年の首脳陣は歴代でもワーストクラスでした。
もちろん、単純な数字が悪い(最下位だから当然ではあるけれど)のもそうですけど、全般的にそうでしたが「起用面」が特に今年は悪かったんですよね。

今回は助っ人に絞ったお話しをしますけど、何度も取り上げているので今回はリンク貼りませんが「不振に陥った際のモレルの指導方針」が、高橋コーチ、北川コーチで真逆だったこと。映像を見たら4番ではないよなぁ、ってのは明らかなのに4番にこだわったコト。
ボギーは打撃不振ならばそれ以外で貢献させようがあったのに(足)、走力でなんとか出来る打順(1番か下位打線)にほぼ、置かなかったこと。
ブランコはケガを二軍戦でした直後に一軍に上げてしまい、脚がいよいよアウトになってしまったこと。クラークは打撃はおろか、走塁面の指導も噛み合ってなかったのかツーベースなのにワンベースしか進塁しないなど、痛いミスを連発。コーディエに至ってはクイックを試合で放棄する始末。ミッシュも先発で獲ったはずなのに、デビュー戦が中継ぎで炎上、そこからほぼノーチャンスのまま8月。

正直、もっとケアをして起用していれば、全員、もっと出来たと思うんですよね。
全体を通じて、指導力、采配力不足としか言いようのない状態。
特にコーディエに至っては他球団のファンからも「嗤われる」始末。
スタートから重責を背負わせたりしなければ…って、どうしても後悔が残りますよね。
優勝したファイターズと比べるのは酷かもしれないですが、当初はボークでブチギレ投手だったマーティン、先発としては結果が出なかったバースを「使える状態」まで持っていったのは、やはり首脳陣の手腕、なんですよ。

で、ここで疑問になってくるのが、そもそも「操縦しうる」選手だったのか?
現場のニーズ、戦力の穴について、補強のポイントは合っていたのか?
次段でフロントについて振り返っていきます。

■「保険的」な、消極的獲得姿勢で、助っ人の吹き溜まりを作ったフロント。

まず、現場が欲していたのは「4番候補」だったはず。
youtubeに上がっているボギー、モレルの映像を確認した段階で、正直私は「?」だったんですよ。
特にモレルに至っては、上の方に上がってきたのが「おっつけて流す」映像でしたからね。
そもそも、現場のニーズには合ってなかったんちゃうの、って言われても文句は言えないですよね。
(ボギーも、結局一番目立ったセールスポイントは脚、だった)

で、何よりも厳しかったのはクラーク。
私は中日時代の打棒を期待していたんですが、その面影は「ホームラン」を打った瞬間以外は全くなく、完全に「仕上がっていない」印象のままシーズンが終わってしまったわけですよね。
こんなことになった原因は、数字をそれなりに残しているタイミングで獲得したわけでなく、メキシカンリーグをクビになったタイミングからタイムラグがあっての獲得になってしまったから、ってのも相当に大きいと思うんですよね。

コーディエの件も、性格面の調査とか、もうちょいしてないといけなかったんじゃないかと思うんですよ。
あそこまで神経質だったら、正直どこの球団に行ってても厳しかったんじゃないか、とも思う部分ありますしね。
助っ人は、野球の能力だけでなく、日本に馴染めるかどうか、まで見て獲ってほしいと思うんですわ。
(ディクソンの成功は、日本に馴染んでいるからってのも大きいです。)

あとは、根本的な獲得人数。獲りすぎましたよね、明らかに。
もちろん「失敗する」と思って獲るわけはないんですけど、一軍の枠には限りがあるわけでね。
一軍で活躍できる、させる、というのを前提に獲得しないといけないんじゃないかと思うわけです。
(ミッシュには悪いですが、保険的なニオイが強すぎて…助っ人2枚ローテは現実的でないですしね)
こういう編成のせいで、二軍で助っ人がうろうろするような状態になってしまって、若手の場を奪ってしまうという悪循環に入ってしまったのは本当に責任が重いと思うんですよね。

■各々、自分の仕事に集中してほしい…

まとめると…各々が、自分の仕事に集中する態勢を取れていなかったこと。
最終的にはココに尽きるんですよね。

与えられた役割を全うできなかった選手。
資質を見極めることなく「自分たちの事情」だけで型に無理くりはめようとした首脳陣。
現場からのニーズを聞かず、ただ「保険的に」中途半端なチーム作りをしたフロント。

全員、変わらなきゃいけないんですよね。
そうじゃないと、来年もたぶん、結果は同じ。
負けグセがより強く染みつく分、ヘタすりゃもっと悪くなっていくかもしれない。
だからこそ、今年の最下位で、本気で変わろうとしてほしいと思うんですよね。

浮上のカギを握っているのは、「今年、目立ってよくなかったところ」なのは間違いないですしね。
そのためにも、まずは自分の仕事に集中するってところ、自分がなんとかできる範囲の仕事をすること。
ココを守って変わっていってほしいな、と思うんですよね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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