オリックス 伝統を破る2軍大改革「教えない」キャンプの真意 <バファローズ最新ニュース>

こんにちは。オリックスバファローズ最新ニュースをお伝えいたします。

オリックスの2軍が大改革を始めている。伝統を破り「教えない」キャンプを実践。第1クールは、午後3時を超えたらコーチは見ているだけの方針を貫いた。その意図を中嶋聡2軍監督が説明した。
 「やらされる練習より、自分で考えてやる練習の方が選手には身につくと思う。自分に何が足りないか。どんな練習が必要か。自分で考えてほしいからです」

 打撃を集中的に行う特打や、守備練習の特守など、個別練習などは必要最小限。あとは選手の自主性に任せている。そのため練習メニュー表も、午後3時を過ぎるとほぼ白紙状態。早朝の早出練習も選手の自由だ。当初は不安にかられながら、マシン打撃を行う選手もいたという。本当に何をすべきか、よく分からない。選手からの要望がなければ、コーチは指導せず、球場を引き揚げる。これまで行われてきた夜間練習も基本は廃止し、希望する選手のみが自由にやる方針。同2軍監督は「決まった練習メニューだげをやると、コーチの良さも消してしまう。まずは、選手を見て、コミュニケーションを取ってほしい。選手も、次の日のためにという考え方もある。早く来て、こういう練習をしたいとか、色々考えて、準備の大切さも理解してほしい」と自主性を重んじた。

 第1クールは、投手にあるノルマを課した。各投手ごとに球数を設定し、それ以上投げてはいけない。球数の中で集中して投げる意識を持たせている。連投も禁止。ある選手は「すごく新鮮だし、考えることの重要性を学ばせてもらっています」と、目からうろこが落ちた。1軍選手の中には「2軍の選手の目がキラキラしている」と、ある意味で危機感を覚えた。チームの活性化につながっているようだ。

 4日には象徴的な出来事があった。1軍は日が暮れるまで練習したが、2軍は昼過ぎに早々に球場を引き揚げた。宿舎に戻って行われたのは、首脳陣と全選手の面談だ。「お前は、どんな選手になりたい? なら、どんな練習が必要だと思う?」。選手も自分の意見をぶつけた。そんなやりとりを綿密に行い、各選手ごとに方向性を確かめた。7日から始まる第2クールからは多少の変化があるようだが、基本的には選手の自主的を尊重し、コーチ陣から強制的にやらせることはしない。

 ウオーミングアップにも差が出ている。1軍は1時間以上かけることもある。2軍は30分以内で終わる。必要な動きを効率よく行えば、それでも問題ない。加えて、他の練習時間に当てられるという利点が生じる。正直、どちらが良いか、という答えは難しい。ただ、通常は「1軍は自主性、2軍は猛練習」のイメージだが、オリックスは全くの逆。長い時間をかけてでも、本気で育成を考えるからこそ、2軍選手も大人扱いしている。

 今季から2軍には、前監督の福良淳一育成統括ゼネラルマネージャー(GM)がバックアップするため目を光らせている。また、日本ハムでダルビッシュや大谷を指導した中垣征一郎育成統括GM補佐兼パフォーマンス・ディレクターが、綿密な練習方針を浸透させようと動いている。「1軍と2軍は別の球団みたい」と球団関係者が驚く大改革の第一歩。中嶋2軍監督は「それがプロでしょ」と、強い信念と覚悟を持ち選手を見守っている。

※当記事の引用は全て以下の記事からです。記事全文は以下のリンクをクリックしてご覧ください。
オリックス 伝統を破る2軍大改革「教えない」キャンプの真意

これはおもしろい試みだと思います。自主性を重んじるのは、ある意味でコーチとしても覚悟が要りますよね。

よくよく考えてみると…二軍の選手はいわば「一軍という段階にないから」二軍にいる、わけですよね。もちろん、調整中で二軍に一時的にいるだけの選手は別として、定着を果たせていない選手に関しては「どういう選手でありたいのか」という像が見えてない、ってのはありますよね。その像を明らかにさせるために、敢えてのスキマ、ってのはとても大切なことだと思います。

その一方で、一軍の場合は「何が要るか」は基本的には分かっているからこそ、量で差がつくんかもな、と思います。

しかし、福良育成GM・中垣さん・そして中嶋二軍監督…。このラインでファイターズにあったいいところをうまく取り入れられたら…と思いますね。

次回のオリックスバファローズ最新ニュースもお楽しみに!

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「オリックス 伝統を破る2軍大改革「教えない」キャンプの真意 <バファローズ最新ニュース>」への4件のフィードバック

  1. 管理人さん、こんにちは。

    長い引用記事、ありがとうございました。大変勉強になりました。
    おっしゃる通り、自主性を重んじるというのは指導者にとっても覚悟がいることだと思います。よく教えている方が楽とも言いますよね。仕事をしているという感覚も持てるし、見かけ上は選手に進歩もあるでしょうし。
    しかし、選手の側からは、この練習をした先のゴールが見えていないとただやらされているだけの練習になってしまい、アマチュア時代よりはもちろん上手くなっているけれど、一軍で試合に出られる選手になれるかはわからない状態。それでは人生をかけて入ってきた選手も気の毒だし、チームにとっても良くないことですよね。
    だから自分がどういう選手になれば一軍に上がれるのかを選手自身が見つけて、そこに向かっていくための練習なら意味があるし、選手もチームもウィンウィンの関係になれると思うのです。一例を挙げると、佐野選手は足のスペシャリストとして一軍を目指すという明確なビジョンが出来ていて、昨年のアジア・ウインターリーグで関川監督に三盗のコツの指導も受けるなどして盗塁王にもなりました。これで自信を深めた上に、更にオフには地元で陸上の指導者に走り方の指導を受けたそうで、どんどんレベルアップしているのが伝わってきます。チームも終盤の代走要員が一人いるだけで作戦の幅が広がりますから佐野選手は一軍への距離は近づいていると言えますよね。
    まずは自分の棚卸をする。そして自分にあるどんな特徴を生かした選手になれば一軍で試合に出られるかをイメージする。そこから逆算して今からどんな練習を積み上げていくか自分で考え納得した上でやっていく。とってもいい試みだと思います。
    日ハムがFAなどで選手が流出しても次から次へと若手が出てくる土台があるのはおそらくそういった思想が球団全体に浸透しているからなのでしょうね。私も中嶋監督の新生二軍から多くの若手がどんどん上がって戦力に厚みをもたらしてくれることに大いに期待しています。

    1. ひさしさん
      コメントありがとうございます!

      この「自主性」って空気が出てきたのは「指導者だけのせいにしない」って姿勢がようやく出てきたこととも繋がってくるのかなと思います。
      簡単に首を斬り過ぎる(切り方が悪い)、キャリアを傷物にされると対外的に伝わる、経験豊富な人材に逃げられる、適性不足な人に任せざるを得なくなる、やっぱり結果が出ない、責任取らす…こういうループになってたのが切れたのは本当に良かったと思います。

      そして佐野の件、着実に「どういう選手になるか像」出来てますもんね。もちろん、ホンマのホンマに脚「だけ」過ぎると一軍では厳しいかもしれませんが、その柱にできるものがあれば全然気持ちも違いますもんね。

      一方、私もファイターズに言及しましたが、むしろうちの方がうまくいっている要素もあると思うんです。
      (正直、ファイターズの一部には、一軍でも露骨に弛んでいる選手も見受けられるので…。)
      自由さと引き締めの両輪で、バファローズらしいスタイルを築き上げていってほしいですね。

  2. こういう方針はこのキャンプだけでなくシーズン中は勿論、4年、5年と長期的に取り組んで行かないといけないと思います。今年、結果が出なかったからすぐ方針転換と言うのはやめて欲しいです。どこまで我慢出来るかですね。

    1. 青波の勇者さん
      コメントありがとうございます!

      一応、継続方針はだんだん出てきてると思いますし、頑張ってほしいです。
      というか、案外はやく結果がついてくる気も…?

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